部屋の片付けを後回しにしていると、いつの間にかゴミ屋敷と呼ばれるレベルまで部屋が汚れてしまうことがあります。
「自分では手がつけられないほど汚れてしまった」「ゴミが多すぎてどこから掃除すればわからない」という悩みは、ゴミ屋敷清掃専門業者に依頼するのがおすすめです。
部屋の汚れ具合がそこまでひどくなければ、自分もしくは家族、知人などと力を合わせてゴミ屋敷を掃除できるかもしれませんが、長年放置した深刻なゴミ屋敷の場合はプロに任せるべきでしょう。
ゴミ屋敷や汚部屋は独居世帯が増えた現代で社会問題化しており、当事者だけでなく周辺の住人にとっても大きな問題となっています。
ゴミは各自治体の規則にしたがって処理しなければいけませんし、腐った食べ物や飲み物があれば悪臭もあり周囲に迷惑をかけてしまいます。
さらに、害虫がわいていたり不衛生なものが部屋に落ちていたりすれば、ケガや病気の原因にもなりかねないため、素人が不十分な装備でゴミ屋敷を掃除するのはリスクが高いのです。
長年ため込んだゴミの中から必要なものと不用品を仕分けるのも時間がかかるうえに、千葉県のルールに従った方法で不用品を処分しなければなりません。
実際に、ゴミ屋敷清掃業者には「ゴミ屋敷を自力で清掃しようとしたけれど、やっぱり難しいので依頼したい」「ゴミ屋敷を家族総出で清掃していたけれど、終わる見込みがないので手伝ってもらえないか」という相談が多く寄せられています。
ゴミ屋敷清掃は、とにかく不用品を捨てればいいという単純なものではなく、いやなニオイやこびりついた汚れ、破損した家具や設備などを効率よく片付けることが大切です。 そのため、ゴミ屋敷を手取り早く綺麗な状態にするには、ゴミ屋敷清掃業者に依頼するのが一番の近道なのです。
千葉県のゴミ屋敷清掃業者の選び方
基本的に、千葉県は細かく分けて以下のエリアに分類されます。
東葛エリア:我孫子市/柏市/鎌ケ谷市/流山市/野田市/松戸市
印旛エリア:印西市/栄町/佐倉市/酒々井町/白井市/富里市/成田市/八街市/四街道市
香取エリア:香取市/神崎町/多古町/東庄町
海匝エリア:旭市/匝瑳市/銚子市
京葉エリア:市川市/市原市/浦安市/千葉市/習志野市/船橋市八千代市
山武エリア:大網白里市/九十九里町/山武市/芝山町/東金市/横芝光町
長生エリア:一宮町/白子町/長生村/長南町/長柄町/睦沢町/茂原市
夷隅エリア:いすみ市/大多喜町/御宿町/勝浦市
君津エリア:木更津市/君津市/袖ケ浦市/富津市
安房エリア:鴨川市/鋸南町/館山市/南房総市
まずは清掃を依頼したいゴミ屋敷が、業者の対応エリアに入っているかを確認しましょう。
千葉県内で信頼できるゴミ屋敷を探すには?
千葉県内でゴミ屋敷清掃を依頼する場合、以下のような資格を持っているかチェックしましょう。ゴミ屋敷清掃業者は以下の資格すべてを持っている必要はありませんが、多ければ多いほどゴミ屋敷清掃業者としての信頼度が上がります。
一般廃棄物処理業許可証
産業廃棄物以外の廃棄物を指す「一般廃棄物」を収集運搬するために、市町村から許可を得た証が「一般廃棄物収集運搬業許可証」です。
ゴミ屋敷のゴミや不用品を業務として正しく処分するためには、市町村の窓口で一般廃棄物収集運搬業許可の申請を行い、承認される必要があります。
古物商許可証
古物商許可は、法人・個人が古物営業法で決められている古物を売買または交換する際に取得が必要になります。
事業として中古品の売買を行う場合は、個人や法人にかかわらず「古物商許可証」が必要となるため、ゴミ屋敷の清掃と同時に不用品の買取も希望する方は古物商許可証の有無を確認しましょう。
万が一、許可が必要にもかかわらず未取得だった場合は「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」が科せられる可能性があります。
古物商許可証がないのにゴミ屋敷の不用品を買取する業者は違法となるため、チェックしておきたいポイントです。
産業廃棄物収集運搬処理業
他人からお金をもらって、他人の産業廃棄物を運んだりそのままでは有害な産業廃棄物を、無害化したりする場合、産業廃棄物収集運搬処理業の許可が必要です。
つまり、ゴミ屋敷で出たゴミを運んだり適切に処理したりする場合は、「産業廃棄物収集運搬処理業」の認定を受けている業者を選びましょう。
ゴミ屋敷清掃士
「ゴミ屋敷清掃士」は、ゴミ屋敷清掃士認定協会が定めた新しい資格。
ゴミ屋敷清掃に対する確かな技術と知識を持った者だけを認定しており、まだ取っている会社は少ないですが、正しい知識と技術を持った業者にゴミ屋敷清掃を依頼したいという方は、こちらの資格を有しているかもチェックポイントです。
上記の資格を1つも持っていないゴミ屋敷清掃業者は、ゴミの不法投棄をしたり、不当な値段で買取りされたりする可能性もあり、トラブルに巻き込まれる恐れがあるので注意しましょう。
ゴミ屋敷は心の病気が原因?
ゴミ屋敷になったのは、本人の性格や病気によるものと考えている人も少なくありません。
確かに、専門業者に依頼する必要があるほどのゴミ屋敷に住んでいる方は何らかの病気を抱えている可能性があります。
せっかく清掃を終えた部屋をまたゴミ屋敷にしないためにも、病気を受け入れて治療することも考えてみましょう。
ゴミ屋敷の原因と考えられる病気1.うつ病
うつ病とは、気力がまったく湧かなくなる精神障害です。仕事に行けなくなったりお風呂に入れなくなったりするだけでなく、起き上がることが困難で寝たきりになることもあります。
うつ病が発症するおもな原因は、仕事や私生活などで、過度なストレスを受け続けることとされています。
うつ病が進行すると無気力状態に陥り、部屋の整理整頓やゴミ出しなどもできなくなって、ゴミ屋敷化が進んでしまいがちです。
多くの場合、うつ病の方は自力でゴミ屋敷を清掃することが困難なため、業者に依頼して整理することをおすすめします。
ゴミ屋敷の原因と考えられる病気2.認知症
認知症は、記憶力が低下していく病気です。おもに高齢者に多くみられる病気ですが、若い方でも「若年性認知症」を発症するケースもあるため注意が必要です。
認知症が進行すると物忘れがひどくなり、ゴミを出したかどうかが分からなくなったり、必要なものとゴミの区別がつかなくなったりします。
また、自分の意志で行動をするのも困難になるため、ゴミ出しができなくなり、一度清掃を行っても再度ゴミ屋敷化が進行するケースも少なくありません。
ゴミ屋敷の原因と考えられる病気3.統合失調症
統合失調症は、精神分裂症とも呼ばれる精神疾患です。幻聴や幻覚などの症状があり、行動や会話が支離滅裂になるという特徴があります。
しかし、客観的に統合失調症の症状が現れても、当の本人にその自覚がないことが多く、自分が統合失調症であると認めている方はそう多くないのが現状です。
統合失調症が進行すると、掃除をしていても幻聴や被害妄想に影響されすぐに別のことを始めてしまうなど、整理整頓や掃除がなかなか進みません。
さらに部屋が汚いことで自分を強く責めてしまう傾向があり、治療を進めながら業者などにゴミ屋敷清掃を依頼することをおすすめします。
ゴミ屋敷の原因と考えられる病気4.ADHD(注意欠陥・多動性障害)
ADHDは、「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害の概念のひとつ。注意力がない、落ち着きがないといった症状があり、整理整頓が苦手でどこから掃除をしたらいいのかわからなかったり、ゴミ捨てのルールが理解できずに放置してゴミ屋敷になってしまうケースがあります。
ADHDの場合、ゴミ屋敷になる前にチェックリストを作成して順序立てて掃除を行う、ゴミ出しの曜日やルールをコピーして見える場所に貼っておくなどの対処法を取るといいでしょう。
ゴミ屋敷の原因と考えられる病気5.強迫性障害(OCD)
強迫性障害は精神障害の一種で、本人の意志とは関係なく(もしくは些細なことだと自覚していても)同じ思考や同じ行動を繰り返す精神的な病気です。
自傷行為や抜毛症なども強迫性障害のひとつとされており、必要以上に同じことを繰り返したり入浴や食事など一つの行動に異常なほど時間をかけたりします。
ゴミ屋敷に関しては、「保存強迫」から部屋にあるゴミを捨てられなかったり、汚染恐怖や細菌恐怖の一種でホコリやハウスダストを極度に嫌ったりして、掃除ができなくなることもあります。
ゴミ屋敷の原因と考えられる病気6.ためこみ症
別名「ホーダー」とも呼ばれるためこみ症は、多くの人にとって不要で価値のない物を過剰に集めたり、ため込んだりすることで安心感を得ています。
しかし、それらを捨てることに悲しみや罪悪感を覚え、強い苦痛を感じてしまうのです。
ためこみ症の方がためこみやすいものは、新聞、雑誌、古い服、本、郵便物などが挙げられます。これらを捨てられずに家にためこむことで、いつの間にかゴミ屋敷化しているケースもめずらしくありません。
ためこみ症の場合、自分の意思でものを捨てることが難しいため、ゴミ屋敷清掃業者に依頼することをおすすめします。
ゴミ屋敷の原因と考えられる病気7.セルフネグレクト
セルフネグレクトとは「自己放任」とも呼ばれ、生活環境や栄養状態が悪化しているのにもかかわらずそれらを改善しようという気力を失い、周囲に助けを求めない状態のことをいいます。
一般的なネグレクトは、子どもや高齢の親などの世話を放棄することを指しますが、食事や入浴などをおろそかにしてしまうのがセルフネグレクトです。
認知症やうつ病、親しい人・ペットの死などが原因であると言われており、放置するとゴミ屋敷だけでなく孤独死など危険な状況に陥るリスクが高いため、周囲のサポートが欠かせません。
ゴミ屋敷の原因と考えられる病気8.買い物依存症
買い物依存症とは、現実逃避の手段として買い物を繰り返してしまう病気です。
買い物の高揚感がクセとなり、いつの間にか自分でコントロールができないほど衝動買いを繰り返すようになっていきます。
購入した物を処分せずに次から次へと買い物をしてしまうため、ゴミ屋敷になりやすく、足の踏み場がないほど物を購入してしまうこともあります。